犬さわりますか?
散歩をしていたら、
小学校低学年くらいの男の子と女の子が
フェンスに持たれて遊んでいました。
女の子の右手には子犬のひもが巻き付けてありました。
このご時世、マスクもなしで歩いていたので、
そのまま通り過ぎようとしたら、
「おはようございます!」と、男の子の元気な声。
その後すぐさま
「あ、違った。今、お昼だった。 俺は外国人か?
日本語がわからないのか。こ、こんにちは」
一人であたふたと言い訳しながら挨拶しています。
その様子がなんとも可愛くて、
こちらも「おはこんにちわ~!」と返しました。
バイバイして歩いて行くと、
今度は背後から女の子が「犬さわりますか?」と、
問うてきました。
「え?」突然の申し出にちょっとびっくりしました。
「いえ、大丈夫です。ありがとう」
何が「大丈夫」なのか?
私の日本語も変になって別れました。
私は犬が苦手です。
幼い頃、自分の背丈を上回る犬に
組み伏せられたことがあるからです。
それでも、子どもがもらってきた犬を
飼っていたことがありました。
どうしても、
散歩に連れていってやらなければならないときは、
朝早く眠い目をこすりこすり行きました。
人通りが多くなると、吠えまくるからです。
だから、こんなに嬉しそうに散歩させてもらえる
女の子の犬は、幸せだろうな。
そして、ふと思いました。
一人で散歩している私が、寂しそうに見えたのかなぁ。