歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

あの子を止めてはいけない

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スポーツは楽しいですね。

ラグビー・ワールドカップでの五郎丸選手の

独特なルーティン。

大泉洋主演の日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」も

ワクワク観てました。

ぶつかり合う熱意、そして友情、

理屈なしに胸が躍ります。

 

ショーン・アスティン主演の実話映画

「ルディー」も素晴らしかったです。

 

この絵とは関係ないのですが、

私の息子は小学生の頃からサッカーに夢中でした。

相手がいようがいまいが、

自分で工夫して練習していました。

 

ほっとくと夕暮れまで帰ってこないので、

私も、手が空いている時には一緒に行きました。

 

ある日、公園のベンチに腰掛けて本を読んでいると、

リヤカーに空き缶やらプラスチックボトルやらを

一杯積んだ浮浪者の方が、私の隣に腰掛けました。

 

しばらく息子のリフティングを見ていましたが、

誰にともなく、ポツリと言いました。

 

「あの子を止めてはいけない」

 

私が振り向くや否や、すっと立ち去ってしまい、

その日以来 お会いすることはありませんでした。

 

私は なんだか 神のお告げを聞いたような気がして、

クーバー・コーチングを指導している友だちを

引き合わせたり、本を取り寄せ、

勉強したりし始めました。

 

いつのまにやら「サッカーコーチ様」という

郵便物が届くようになったほどです。

 

息子は念願かなって 

プロのサッカーチームに所属することができました。

しかし、程なくして怪我で辞めることになりました。

 

現在は 身体表現のパフォーマーとして、

ヨーロッパやドバイなど

海外からもお呼びがかかるようになりました。

 

外国語能力の乏しい息子を助けてくれたのは、

なんと サッカーでした!

言葉は通じなくても 

リフティングをちょちょっとやれば 

子どもたちが集まってきます。

互いにボールを追いかけていれば 

世界中どこへ行っても すぐに仲良くなれたそうです。