歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

部活の思い出

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中学一年の時 演劇部に入りました。

顧問が本物の劇団員で 指導は厳しく

「泣けと言ったら 今すぐ泣け!」とか言われながら 

菊池寛の「父帰る」などを演じた覚えがあります。

 

でも、何十年も経った今 思い出せるのは 

舞台上で吹くハモニカの猛練習と、

紙風船を二つ折りにしたような帽子を被り

「チョウセンジン チョウセンジン

 イウテ パカ二スナ! オナジ メシ クテ 

 トコ チカウカ」って言うセリフだけです。 

いったい どんな お芝居だったのでしょうね。

 

三年生になると それまで男子のみだった剣道部に

女子の受け入れが始まったということで

友だちと一緒に入部しました。

「袴」に憧れていたのです。

 

ところが その当時の私たちは貧しくて 

自分の防具はおろか 道着もありませんでした。

出る人順にまわして着るような状況だったのです。

前の人の汗や鼻水でぐっしょり濡れた

面を被るときの気持ち悪かったこと!

 

袴だけは何としても自前の物を持ちたいと 

部室の隅に捨て置かれていたお古を貰ってきました。

裁縫の心得のない私のこと、その古袴をばらして 

それをそっくり生地にあてて切り抜きました。

背板には確か段ボールのようなものを

あてがったような気がします

 

小学生の頃、課題のパジャマに一か月以上もかかった

私にしては上出来の 紺紫の煌びやかな袴が

出来ました! るんるん

 

でも、段ボールだから、洗えないんですよね~。

 

現在は 「ちゃんと」専門店で購入した

合気道の袴を穿いています。

 

稽古はきつかったなぁ。

脳震盪起こしたり、足裏の皮がペロッと剥けて 

ものすごく痛かったり・・・・・・。

 

そんな思いをしている最中に 剣道場の二階では 

合唱部が愉しげな歌声を響かせていました。

 

「今度は あっちに行く!」と決意して 

高校入学と同時に合唱部に籍を置きました。