心スケッチ
心スケッチを描いてもらうと、面白い。
A4ファイルの右側に絵、
左側に文章を入れるのだが、
つたない絵はさることながら、
文章は、何十年ぶりかという方がいらっしゃる。
でも、自分の手や、
思い出の小物を描いた絵に添えられた文章は、
年季の入った分、実に味わい深く、
子孫にまで遺していきたい作品となっている。
右脳で絵、左脳を使って文章。
惚け防止にも、すこぶるバランスがいい。
かつて、大手のチェーンストアで
POPライターをしていた時、田舎の店舗ながら、
月間セールス全国一になったことがある。
本部から訪れた調査団は、第一の貢献部門として、
POPを挙げた。
その頃は、すべて手書き。
今でこそ当たり前になっているが、可愛らしい絵と、
興味をそそるような文章を
ふんだんに使ったレシピを掲げて、
そこに必要な材料をすべて揃える、というのは、
当時としては画期的な事だった。
時給アップ! という現実的な喜びとともに、
絵と文章が合わさった時、人の心を動かす力は、
もの凄いものだな、と思った。