命をいただく
「小さな家」というのを観ました。
日本人監督による、日系二世の物語ですが、
貧しいながらも淡々と生活する中で、
家族の大切さ、村人の交流、
純朴さを しみじみと描き出した佳作です。
その中で、木を切り倒して、
家を建てるシーンがありました。
斧を入れる前に、
関わる村人すべてが その木を取り囲み、
「私たちの家を造るために、あなたの命を頂きます」
と祈り、感謝を捧げます。
夕飯のために、畑から野菜を採るときにも
「私たちのために、あなたの命を頂きます」
と言うのです。
そして、かわりに種を蒔き、苗を植えます。
人だけではない、すべての関わりの中で、
私たちは生き、生かされているのだという事を、
思い知らされました。
その映画を観て以来、私も 庭の野菜や草木に
挨拶や感謝をするようになりました。
気のせいか、
愛らしく成長してくれているように思います。