押しつけ

たとえ　良い事だと思っても　

相手にとっては　どうかな？

沖縄には「カメーカメー攻撃」というのがあります。

おばーの家に行くと　

家にありったけの食べ物を食卓に並べて

「ウリ（それ）これカメー（食べなさい）あれカメー」

と　訪ね人に迫るのです。

結婚したての頃　どんぶり一杯の　豆の汁を出されて

うっぷしながらも平らげました。　

お陰で気に入ってもらえましたが。

戦後　どの県よりも辛酸をなめた　

貧しい沖縄の人々にとって

食事を振舞うことは　何よりの　おもてなしでした。

当然　出されたものを残すなどは　もってのほかです。

今のご時世　うちでは　もちろん　

自分の食べる分しか　よそわないし

よそでも　無理してまでは　いただかなくなりました。

畑の収穫物を　沢山ご近所や友だちに配ってきましたが

野菜をきれいに　つくろはなくては迷惑がる人もいて

それもまた面倒なので　

本当に好きな人に　あげるようになりました。

断捨離後に　まだ使えるいいものを　

これはきっと　あの人に合うなと思って渡すと

「わあ～、嬉し～、ありがと～♪」なんて、

喜んで受け取ってくれたけど、

ごちゃごちゃした部屋の片隅に置いたっきり　

構われてないのを見ると心が痛みました。

物が溢れている人は　喜んで何でも貰うけれど　

大切にしないのを知りました。

だから　自分の家はすっきりさせていながら　

人様の家に　余分な物を増やす活動はやめにしました。

何か差し上げたいときは　サプライズでない限り　

欲しいかどうかを必ず聞くようにしています。