よく聴くこと

カンツォーネクラス春の曲目が発表されました。「Ideale」「O del mio dolce ardor」「Offenbach」

「Me voglio fa’na casa」

これらを四ヶ月かけてマスターしていくのです。

そして　最終日には　この中から一曲を選んで　

ソロで歌います。　期末試験といったところです。

わたしは「Ideale」に決めました。

「トスティの歌曲の中でも　

　格調の高い傑作のひとつで　人気の曲。

　三連符のピアノ伴奏の上にのった

　甘い旋律が魅力的」と楽譜の説明ににありました。

大意は

「私は　平和の虹のような　あなたを追った。

　夜のとばりの中のやさしいあかりのような

　あなたを追った。　私はあなたに心を奪われて　

　長い間あなたの声がするのを夢にみた。

　帰っておくれ　いとしい理想の人よ。

　そして私に笑顔を見せておくれ。　そうすれば　

　ふたたび私に新しい暁が輝くだろう」です。

福岡にいた時　毎年ベルカント唱法を習いに

イタリアに行く先生にご指導頂いた事がありました。

素人のわたしに　先生が　最も強調なさったのが

「よく聴くこと」でした。

すぐに歌おうとせずに　YouTubeなどを利用して　

本場のプロの美しい歌声を　徹底的に聴くこと。

音がキチンと取れれば　身体がその音を覚えて　

それに必要な息が自然に入ってくる。

「息を吸おうなんて　まったく思わなくていい。

　息を　吸おう　吸おうとすると　緊張する。

　緊張すると　喉が締まる」

その教えを大切に　今でも　歌詞を含めて　

音が身体に染みるくらい毎日聴いています。