歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

貧しさと豊かさと

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百姓をしていて いばりちらすひともあれば

武道を極めて へりくだる人もいる

 

貧乏と質素は 同じではないし

金持ちが ぜいたくともかぎらない

 

豊かさを ねたむ   

心の貧しさこそ あわれ

 

 

ケイさんは 70を越しても 

掛け持ちで仕事をしています。

そして 贅沢は敵だとばかりに 安い物を買います。

 

妹のマリさんは(ケイさんに言わせれば)

たいして働きもせず 買う時には 

結構「いいもの」を買います。

 

ケイさんの家は

貰い物や 捨てられない物でゴチャゴチャし 

マリさんの家は クーラーを取り付けにきた人が

「生活してるんですか?」といぶかるくらい 

スッキリしています。

 

実はケイさんの働き続ける理由にも裏事情があって 

退職したお連れ合いと二人っきりでいると

気づまりなんです。

 

そのことを本人は言いませんが そのかわり 

「自分は働き者」という印籠を振りかざしています。

 

二人の姉のヤスさんが言いました。

「ケイは安物。 マリは本物」