フラガール
「主を待ち望む」とは わたしにとって
明るい未来を思い描くというイメージです。
フラダンスの先生が おっしゃっていました。
「少なくとも 三分間
笑顔でいる練習をしてください。
割り箸一本挟んだくらい お口を開けて」
初めは 作り笑いでぎこちないのですが
そのうちに 自然な笑顔が出てきます。
と同時に 動きも力が抜けて
しなやかになっていくようです。
”うちの父ちゃん お国のためだ~って
寝る間も惜しんで石炭掘って山の中で死んだ。
今まで 仕事っつうのは 暗い穴の中で
歯を食いしばって
生きるか死ぬかでやるもんだと思ってた。
だけど あんな風に踊って
人様に喜んでもらえる仕事が
あってもええんでねぇか?
おらにはもう 無理だけんど。
あの娘(こ)らなら みんな笑顔で働ける。
そんな新しい時代 創れるかもしんねぇって。
こんな木枯らしぐれぇで
あの娘らの夢つぶしたくねぇ”
映画「フラガール」より