歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

どうでもいい

どうでもいい事 なのかも知れない

どう生きるか なんて 哲学的な問いは

 

あと 少ししか 生きられないとしたら

ただ ただ 美しい思い出を 

抱きしめていたいと思うだろう

 

恨み辛みも 葛藤も 

何もかも 置き去りにしていくのだから

 

この 心の中に 携え持っても 仕方がない

きれい さっぱり 逝きたいと願うだろう

 

 

生前90歳にもなろうとする母が 

「楽しいことしか思い出さない」と

言っていたのに驚きました。

 

そうしようとしているのではなく 

ほんとに そうなのだと。

 

戦争も経験し 女手一つで 

八人の子を育て上げた苦労は

並大抵のことではなかったと思います。

 

誕生日に何かをしてもらったとか 

特別 母にあれこれやってもらった記憶は

ほとんどないのですが 

 

晩年の 優しくて穏やかな母の佇まいは 

子どもたちの救いでした。