お孫さんの癖を、
たいへん賢くコントロールなさった方がいる。
かわいい孫が指をしゃぶろうとすると
「おててバッチイから、きれいにしてこようね」
と、洗面所に連れて行く。
手を洗い終えて部屋に戻り、いざ、チュッチュ。
「指おいしい?」と聞くと、実に満足そうにうなずく。
いつも叱られてばかりいる子は、
こそこそ隠れてやるようになる。
自分は悪い子なんだという意識がつきまとい、
後々まで尾を引きかねない。
それならばいっそオープンにさせちゃおう!
という発想が素晴らしい。
清潔にした指を堂々としゃぶる孫。
その様子を優しく見守る祖母。
ほほえましい光景だなと思う。
もちろん、いちいち洗いにいくのは面倒だから、
おのずと回数も減っていく。