歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

反対履きの靴

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 保育園の庭先で、親子がもめている。 

「もう! また靴を反対に履いて!」と母親。

そこへ園長先生が通りかかった。 

「靴がデカいんだよ!」 と一喝。

 

すぐに成長するからという理由で、

大きいサイズの靴を履かせる親が多い。

第二の心臓 ともいわれる足に対して、

なんとも理不尽な扱いである。

子どもは、ガポガポの靴を 

どうにか足に絡ませようと、

無意識に反対履きにする。

 

気丈な園長先生には、いろいろ教わった。 

前回の野菜の食べさせ方もそうだ。

野菜をもりもり食べるおかげで、

子どもたちの顎(あご)も

歯並びもすこぶるいい。

しかも野菜の繊維質が掃除してくれるから、

歯もきれいだ。 また、特に興味深かったのは、

この園で過ごすのが長い子ほど、

指しゃぶりが 自然にとれていくことだった。

 

この保育園では、

テレビに子守をさせないように強調していた。 

園の勉強会に招いた

大脳生理学の教授によると、

テレビを消した後でさえ 子どもの脳波は 

しばらく乱れているらしい。 

実際、他園から転入してきた テレビ漬けの子で 

「ピピピピ ピピピピ」と、

奇妙な声を発しながら、

まるでロボットのような

歩き方をする子がいて驚いた。 

絵を描かせると、不愉快なビリビリの線を入れたり、

頭のてっぺんが平べったく、

いかにも脳みそが入ってなさそうな

顔を描いたりする。

そういう状態の子どもたちは、

言うことをきかない。 

言葉が入っていかないのだ。

 

土遊びは大いにさせていた。 

土をいじっている人の脳波は

とても安定しているという。

白砂糖の摂取は控える。

 

子どもは本当に思い通りにさせてやると、

危険なことはしない。 危険の一歩手前までは

何度もトライするけれど・・・。 

親が やたらと口や手を出すから、

加減を学ぶ機会を失って悪さをするのだ。 

親の仕事は、子どもが伸びやかに育つ

環境を整えてやること。 

子どもの今を しっかり生ききらせるために、

子どもの目線で見てみること。

そういう園の姿勢の中で育つ子は、心が安定し、

それこそ「指をしゃぶっているどころじゃない」

ほど、忙しく遊びほうけている。

 

近頃、ファッションのように 

おしゃぶりを子どもの服にブラブラつけているのを 

よく見かける。 また、どこかの先生が書いた 

「口呼吸を防ぐために三歳までおしゃぶりは

させるべきだ」という本を読んで、

しっかり鼻呼吸しているにも関わらず、

始終おしゃぶりを くわえさせる親もいる。 

手遊びが増えると、おしゃぶりは 

自然に離していくものなのに・・・。 

それに、あのゴム、まずいよ!