同窓会Ⅱ
小学校同窓会のお誘いがありました。
ガキ大将だったシノブと、
釣り好きのノブコが幹事です。
へ~、あいつら、何、たくらんでんだ?
それにしても、ひっさしぶりだな~。
だいぶ前、高校同窓会があった時は、
「あ~ら、変わんないわね~」と言われたくて、
それなりにおしゃれして、ダイエットまでして、
そりゃ~きれ~?にご出席あそばしたもんだけど、
自分の服装以外、
なんっも覚えてねぇんだな、これが。
もう、自分をつくろうのに精一杯っつうか・・・。
パーティーは苦手だけど、
人と話すのは嫌いじゃないし、
小学校のお友だちと会って、時代の変遷ってやつを
お互い確認し合うのもいいかな。
行ってみっかね。素直に。 みんなに会いに さ。
めんどくさいことは抜きにして、
今回は、素で行きまっかね。
第一、あたしが登場するのを
楽しみにしてる人に悪いしさ~。
「え? あれが たま?」
「あれが、伝説の たま?」
「放送部で、裏門から帰らないようにしてくださ~い
って、可愛らしい声で言ってた たま?」
「お話し大会のヒロイン?」
「お笑いコンビしてた たま?」
「巨人の星を上手に描いてた人?」
な~んて声が聞こえてきそう。
ぐふふふふ・・・・・・
え? あんだって?
そして、しまいにこう言われるだろうって?
「へ~、あの、アイドルがね~、
こう なっちゃったんだぁ~・・・・・・」
ほっとけ!