歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

風鈴

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残暑厳しき折 たまは 南部鉄の風鈴を頂いた。

軒先にぶら下げて 鈴虫のように軽やかな 

時には 遠い寺の鐘が響いてくるような

深い音色を楽しんでいた。 

チリリン コ~ン チリリン コ~ンンン

 

蚊取り線香が揺蕩(たゆたい) 

微かな秋の気配に酔いしれて 

たまは いつしか深い内観に入っていっ・・・

 

「もしもし」・・・内観に入って・・・

「あの~」・・・内観に・・・

「ちわ~!」って、なんっだよ! もう!

 

いつのまにやら軒先に 

宅急便の兄ちゃんが立っていた。

恐る恐る 荷物を差し出しながら聞くことにゃ

「あの~、どなたか、お亡くなりになったのですか?」

 

 

 

おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい

葬式じゃねぇっての! おちゃらかほい