歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

試~し!

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館長

試~し!

 

頭の中で 

 

シミュレーションばかりしてないで

 

まず やってみる

 

完璧さを 求めすぎるから

 

足踏みしちゃうんだよ

 

 

simulation = 模擬演習

 

 

 

「わたしは本番に強いのです」

 

カンツォーネクラスでは 4ヶ月にいっぺん 

ソロで歌う機会がありますが 

その日になると 何人かが欠席します。

 

ほとんどが10年やそこらやっている馴染みの連中で 

かぼちゃのようなものだと思えばいいのにと言いつつ 

その実 自分の歌う番を 

めっちゃドキドキしながら待っています。

 

わたしは 決まって 指先が冷たくなります。

なんとか上がるのを抑えたくて 

タッピングなんかもしたりします。

 

わたしは暗譜すると決めているので 

なおさら不安がよぎります。 でも 忘れたら

「ごめんなさ~い。今度は楽譜見て歌いま~す」

と言えばいいのです。

これまでに一度だけ そうなりました。

 

ロケに出た際

「相手は大物俳優だし あなた絶対上がるわよ 

あ~怖い怖い」と

別のエージェントの人に脅されましたが

「わたしは本番に強いのです」と

言い続けて ほんとにそうなりました。

 

空手をやっていた時 昇段試験で 

その流派始まって以来の高得点を得たことがあります。

もちろん 日々の鍛錬はありますが 

わたしが今のように「本番に強い」と

自分自身に言い聞かせる事ができるようになったのは 

その時の 恩師の言葉のお陰です。

 

「いいか。 試験会場に行ったら

『自分は世界で一番強いんだ!』と思え

そして そのように振舞え」