歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

乞食

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「なんでぇ いざとなったら 乞食になればいいさぁ」

 

セイが そういった時 

マコは なんだか 解放されたような 気分でした。

 

始終 お金の心配をしてしまう自分に 

うんざりしていたからです。

 

「そっかぁ いっそのこと 何もかも 

無くしてしまったら 開き直れるのかもしれないね。  仏陀だって 結局は 乞食 だもんね」

 

なんて どっぷり 自分本位で いながら 

無茶苦茶な 例えを 出しました。

 

 

映画館の近くで いつも 

帽子を置いて 座り込んでる おじさんがいます。

 

自分も もしかしたら・・・・・・という思いで

マコは 近づきました。

 

あれ? おじさんの側に 

ビール缶が ころがっています。  

 

ほんのり 鼻の頭も 赤いおじさん。

おい おい 酒飲むくらいなら 飯食えよ!

 

せっかく出した財布を 

バッグに戻した マコでした。

 

 

 

おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい

やっぱり なれねぇ の・ほい♪