2022-01-02 心機一転? 開発のプロジェクトは 行き詰まっていた。 土地買収も、建設業者との折り合いもつかず、 打開策を出しても、上層部は別の案件にかまけて、 十分な審議もせず、いたずらに月日が流れていった。 現場の士気は、どんどん落ちていった。 そんな折、主任のカトウが 自慢のふさふさ頭を丸めてきた。 若い者たちは、ハッとして すこし背筋を伸ばしたようであった。 その中の一人が聞いた。 「どうして、髪を切ったんですか? そこまで・・・・・・」 カトウは ぼそっと言った。 「五百円安かったから――丸坊主にすると」 おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい おちゃらか そこいくんかい! の・ほい♪