もったいない
「まあ、ちょっとしか手をつけないで・・・・・・」
家庭訪問に来た先生のために用意した
ケーキを見ながら、ツネミが言った。
「だって、しょうがないよ。
先生は何軒も回るんだもの。
そんなに食べられないから、
お茶だけにしてくださいって、
ちゃんと伝えたでしょ」と、タカシ。
ツネミ「ここだけ・・・取れば・・・」
タカシ「食べるの?」
ツネミ「食べ物を粗末にしちゃいけないし・・・」
タカシ「母ちゃんはそうやって、
ミンミの残りもボクの残りも
み~んな平らげちゃうじゃない」
ツネミ「だって、もったいないじゃない。
世の中には食べたくても食べられない人たちが
沢山いるのよ」
「それじゃ~、これは、もったいなくないの?」
タカシは、ツネミが いつも溜息をつきながら
つけている家計簿を持ち出してきて言った。
ダイエット食品・・・フィットネスクラブ料金・・・
体型補整下着・・・・・・。
おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい
おちゃらか 生ごみ処理機が欲しい・の・ほい!