ワーキング・ホリデー
社員旅行の積み立てで ツネミはカナメと一緒に
箱根に来ていました。
温泉に ゆったり浸かり 色々見て回って
土産物をちょこちょこ買ううちに
二泊三日の予定は
あっという間に過ぎていきました。
「あ~あ。明日から また現実に戻るのね」
と カナメ。
「また ミンミとタカシとの
格闘の日々がはじまるわい」
と ツネミも深い溜息。
その時 青い目のウエイターが
お水を運んできました。
「あら! どちらから?」
外国人と会うのは久しぶりの二人です。
「オーストラリアからです」
と ハンサムな青年。
ワーキング・ホリデーで
日本滞在していると聞き
カナメが「働きながらって 大変ね~」
と言うと
「その方が ホントの日本生活 味わえるです。
そして とても 楽しい」という返事。
初々しい日本語と 爽やかな笑顔を残して
青年が去った後
ツネミが ふと 思いついて言いました。
「そうよ! 私たちも
ワーキング・ホリデーしに行くと
思えばいいのよ――自分ちに!」
おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい♪
ものは考えよう の ほい♪