歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

期待感

クミコの元気がないので マチコが聞いた。

「どうしたの?」

すると クミコの彼氏から この頃

メールの返信が なかなかこない とのこと。

 

クミコ「ひどいと思わない? 

    人を こんな気持ちにさせて」 

マチコ「彼のせいじゃない。『こんな気持ち』

    になったのは あなたのせいよ」

 

クミコ「え? なんで わたし?!」

マチコ「あなたの期待感がそうさせるのよ。 

    それを 手放しちゃいなさい。 

    メールを出した時点で 気持ちも送る。 

    引きずらない。 

    返信するしないは 相手に委ねる。

    期待感は 相手を 

    自分の思い通りにしたい

    という欲でもあるのよ」

 

クミコ「ふ~ん」

さっすが いろんな所で 精神修養コースを 

とっただけのことはある。

マチコって 悟ってる~ と思いつつ 

マジマジと顔を見つめると

クミコはあることを思い出した。

 

「そういえば マチコ この前貸した 5千円 」

マチコは ハッとして 踵を返しながら言った。

「貸した時点で 忘れる! 

 返す時は 相手に委ねる! 

 んじゃね~~~~~」

 

「待て~ こら~! マチコ~~~~~~!」 

 

 

 

おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい♪

借りたら返そう の・ほい♪