歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

トーシャ・シルバー

彼女のことを紹介したものかどうか 

少々悩みました。

というのも 彼女はイェール大学で

英文学の学位を取得したものの 

途中でヨガ哲学に猛烈に恋をする。 

 

占星術師であり 

ゴチャゴチャした荷物のせいで 

空港のチェックに何度も引っ掛かる 

 

神の代名詞を 彼と書いたり 

彼女と書いたりする とてつもなく 

イカした イカれた 人物なので 

わたしの中に そっと 置いておきたいと 

思ったのです。 

 

ところが 邦訳三作目となる本作において 

彼女はアニータ・ムアジャーニの著書に言及し

心から同意する」と言ってのけたのです。

こうなっては アニータの友だち続きで 

載せるしかありません。

 

第一作目の著書は

とんでもなく全開になれば、すべてはうまくいく

ですが 漫画チックなカバーが気にくわず 

わたしは サッサと捨ててしまいました。

 

二作目は「私を変えてください」なのですが 

これは 内容はいいのですが 

タイトルが気に食わないので

――これに共感する読者は多いようで 

トーシャは「私を変えてください」

という言い方にムカッとくるなら

「私を助けてください」

またはほかの何でもいい と書いています

――結局 カバーも新しい本作を

紹介することにしました。 

 

されど 三作とも 素晴らしいので 

チョコチョコ抜粋したいと思いますが 

作者の意図を損なわない範囲で 

中略したりしています。

 

一作目からの抜粋を(1)二作目を(2)

三作目(3)といたします。

 

良かれと思ってであっても、

心配は哀れな受けとり手のエネルギー場を

負の波動で覆う。

「あなたを思っています」と記した

黒い速達便に、ゴミやカビ、

それにいくらか頭蓋骨が入っているのを

想像してみるといい。 それが心配だ。

だからそれよりは、心配が出てきたら

すぐ祝福を送るようにすることが誠実だ。

ただその人を思い浮かべて、光と幸福で満たし、

平和で満ち足りているのをイメージする。

来る日も来る日もイメージする。

それが、どんな愛する人にも

思いの上でしてあげられる、

唯一最も役立つ贈りものだ。(1)

 

「あのね、自己啓発の本は、

改善版の新エゴを手に入れることについて

書いてるものばかり。 願いを叶えるってやつ。

よくある『もっと欲しい』って訴える

集会みたいな感じ。

だけど、限界のあるエゴと

その果てしない願望を満たすことが

何の頼りになる?

どうして、より大きな何かに

引き受けてもらわないの?」(2)

 

それは本当にあなたのお金じゃない。

そしてもちろん私のでもない。

すべては神のものなのだ。

捧げることがこの本の核心である。

それはどんな重荷も

――願望、執着、病気、金回り、

あるいは何であれ――

神に返すということだ。

なんだかんだ言って、

そもそも彼女のものなのだから!(3)