歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

力を返す

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夜明けのオリオン座


真夜中に、一人暮らしをしている

娘のユキちゃんからメールがありました。

雷が怖くて、眠れないというのです。

 

サヨさんは、すぐに電話をかけました。

「大丈夫! 横になっているだけでも、

 体は休めるから。 

 一晩くらい寝られなくても、仕事はできるよ。 

 怖かったら、別の部屋の明かりを

 つけっぱなしにして、音楽でもかけてごらん」

 

翌朝、

「あれから休めたかあ?」とメールを入れると、

「うん寝れたよありがと~」 という返信。 

サヨさんは、ほっと安堵のため息をつきました。

 

ユキちゃんは、ときどきこうやって

サヨさんに助けを求めたり、相談したりします。

そして、解決すると

「お母さんありがとう」と言ったり、

「お母さんの祈りのおかげ」と感謝したりします。

 

そういう言葉を聞くと、サヨさんも

「頼られているんだな~」と、

まんざらでもありません。

 

でも、それでいいのかな?

 

なぜか今回は、そんな疑問が湧いてきました。

 

互いに祈り合ったり、

誰かのために祈ることは美しいものですが、

私たちは、誰に頼らなくても、内なる神につながり、

導きが得られることを知らなくてはいけません。

 

そのとき初めて、自立していくのではないでしょうか。

 

「よかったね。ユキの気持ちが神様に届いたんだよ。 

 いつも一人で、よく頑張ってるね。ユキは強いね」

 

ユキちゃんの内なる力を、

サヨさんは本当に頼もしく思えて言いました。

 

 

 サヨさんは「神様」と言っていますが、大いなる存在とか、大きな自分とか、

単に自分自身でもいいと思います。私はGS(Great Spirit)大いなる魂、

私が「小たま」なので、「大たまさ~ん」とか、呼びかけたりします。