歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

三輪車出勤

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「ぼく、いえで する」と、 

三歳のダイくんが言った時、 

お父さん お母さんはびっくりしました。

 

ダイくんは、さっさと愛車にまたがると、

保育園の方向へ走り出しました。

 

どうやら、お父さんの「出勤」と、 

どこで覚えてきたのか「家出」が

ごっちゃになっているようです。

 

保育園までは、車でも15分位かかります。

「ダイくん、とても無理だよ」と言うのですが、 

聞きません。

 

キーコ キーコ 進んで行くので、

仕方なく お母さんが歩いて側に付き、 

お父さんは車で後を追いました。

 

頑張って 頑張って 三十分もこいだでしょうか。 

とうとう「お尻が痛い」と言い出しました。

お母さんも、

ちょうどくたびれてきたところだったので、 

やれやれという思いで、

三輪車ともども お父さんの車に乗りました。

 

「ダイくん。 大冒険したね」と言うと、 

ダイくんは 「うん!」。 

と~っても誇らしげでした。

 

 

 

 

追記  

 

どひゃ~! 後から聞いた話によると、

なんとダイくん一時間半かけて「完走」したんだと!

   

そんでもって、 園長先生が 

すんごく 褒めてくれたんだと!

 

ごめ~ん。 

って、 書き換えないつもりかよ  おい!