歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

勝手に傷ついてしまう

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心の奥底に 期待があると

 

こう答えて欲しい という願いがあると

 

相手が 違う反応をした時に 

 

勝手に傷ついてしまうんだなぁ

 

 

 

私は軽口を叩いて 

相手を傷つけてしまったことがありました。

 

衛生士として 歯科医院に勤務していたころ 

高校から衛生士学校も一緒で その後 

看護師の道に進んだ友人が 訪ねてきました。

 

ひとしきり歯科の話をした後 私は 

そばで楽しそうに話を聞いていた助手さんに

「この人はね 裏切って 医科に行っちゃったんだよ」

と 言いました。

 

そのとたん 看護師の彼女は みるみる顔色が変わり 

涙まで流して ドアに向かうと 

階段を駆け下り帰って行ったのです。

 

私も助手さんも 口をポカンと開けて

ただ見送ることしかできませんでした。

そんな言葉で傷つくようなヤツではないのです。

 

むしろ私の方が普段はもっと辛辣な言葉を

彼女から浴びせられているのですから。

 

これは 不当な仕打ちだよ。

頼むから 勝手に傷つかないでおくれ 

そんな 深い意味で言ったわけじゃないんだ!と 

叫びたくなりました。

 

その時の真意は 助手さんに 私の友人は 

歯科も医科も勉強する優秀な人なんだよ と 

むしろ 自慢したい感じでした。

 

それは 本当で 彼女は学生時代から成績優秀 

看護師になってからは 

大病院の婦長にまで上り詰めた人です。

意志の強い人で もちろん 泣き顔など 

一度も見たことはありませんでした。

 

何でだろう?と その時のことを思い起こせば 

きっと 看護師学校で嫌なことでもあって 

歯科時代の友だちに 

会いたくなって来たのかもしれません。

 

私の大失態以来 二人の関係はぎくしゃくしてしまい 

それを 問いただすことは出来ずにいますが 

私は 相手をネタにした軽口や 皮肉 

ウイットでさえも 怖くて 使えなくなりました。

 

 

 

チャーチルにはこんな有名なやりとりがあります。

レディー・アスター(英国議会初の女性代議士)

「ウインストン、もしあなたが私の夫だったら、

コーヒーに毒を盛りますわよ」

 

チャーチル「マダム、もし私があなたの夫だったら、

喜んで飲み干しましょう」

 

---だれもあなたのことなんか考えていない

(ロジャー・ローゼンブラット著 早川書房) 

 

こんな恐い会話は止めておきましょう。

ユーモアは大歓迎ですが。