歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

絶望の淵に沈んでいても

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頑張って!

絶望の淵に沈んでいても やるべきことは やる

 

 

サヘル・ローズさんの

「言葉の花束」という本を読みました。

 

1985年イラン生まれ。俳優・タレントの方です。

幼少時代を孤児院で生活していましたが

フローラ・ジャスミンの養女として

7歳のときに引き取られ

8歳で養母とともに来日しました。

 

この フローラさんというのが凄いのです。

 

裕福な家庭で育ち そのまま進めば

大学教授にもなれる身の上でありながら

学生時代のボランティア活動で施設を訪れ

20代そこそこで

サヘルさんを引き取る決心をするのです。

 

もちろん親は反対し

そのために乗り越えねばならない壁もありました。

そこは この本の肝なので詳細しませんが

日本に来てからのご苦労は

想像を絶するものがあります。

 

それでも サヘルさんを握った手を

離すことはありませんでした。

 

サヘル・ローズという名は

フローラさんがつけたそうです。

 

「バラは砂浜に咲くことができない。

 アナタが大人になってどんなに過酷な状況下に

 置かれても 一輪のバラのように凛と咲いて」

 

昨日 友人一家が東京から来ました。

娘さんの大学がこちらに決まり

アパートの手続きに見えたのです。

 

その娘さんも

施設から赤ちゃんの頃に養子縁組をしました。

 

高校入試の際に真実が告げられ

一時は荒れもしましたが

現在はとても仲のいいご家族です。

不思議なことに 

育ての親のお母さんにそっくりなんです。

 

友人は収監された外国人の施設を訪ねたり

引き取り手のない動物たちの世話をしたりと 

あちこち気を配って意識の高い人です。

そういう人たちと会って 話を聴くたびに 

わたしも ほんの少し 引き上げられる気がします