以前、絵を見せた時の反応は 微妙だった。
ちらと見て、ん~っと首を傾げるか、
よく見たかと思えば、
「ここがどうも」と批判に走る。
しかし、本人の希望で、
実際に絵の手ほどきをしながら描いてもらったあと、
「私はこの様に描いたのですが」と、見本に出すと、
「おー!」という反応が返ってくる。
自分が体験してみなければ、
人の苦労やすごさが分からないのである。
本気で愛そうとした人が、
自分の愛のなさに気づくように、
我が身に置き換えて、
物事に真摯に取り組めば取り組むほど、
自分の至らなさに気づくものである。
人の作品に、とやかく言いたくなったら、
私は自分の作品に集中する。
すると、人はライバルではなく、
産み出す苦労を共にしている仲間となる。