歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

暮らし

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友だちが たくさんいて 

見栄えのする 仕事があって

力強く 格好良く 明るく 

にぎやかで きれいな家に住み

庭木の手入れをし 健康的な毎日を送る

 

そんな生活が 私にとって 

必ずしも いいとは限らない

 

人と話すのは好きだけど 

それは 話したい人と話すのが好きで

集まりで くだらない話を 

するのも 聞くのも イヤ

表面的なお付き合いは 御免蒙りたい

 

誰に 気兼ねすることもなく

私のサイズで 暮らせたらいい

 

 

かつて空手道場で共に稽古した友人がいる。

彼女は独身で、お母さんを早くに亡くし、

脚の悪い父親の面倒をみて暮らしていた。

 

今はその父親も亡くなり、実家のすぐ隣で

長兄が館長をつとめる空手道場で鍛錬し、

次兄のマンゴー園で手伝いをしている。

 

身長が高く、高校時代はバスケット部に所属していた。

お付き合いの話が無かったわけでもない。

でも彼女は家族の中にとどまった。

化粧っ気もなく、無口だけど、すこぶる繊細で優しい。

そして、空手四段、黙々と稽古している。

傍から見ると、つまらない人生だという人もいるが、

私にとって彼女はまさしくハンサムウーマンだ。