暑さしのぎに、せんべいを海にぶっ込んだ。
生まれて初めての感触に、
せんべいは大いにパニクッたようだ。
白目を剥きだして、
岸に向かって必死に足をバタバタさせている。
「へ~、沈まないんだ。 犬かきってすごいな~」
と、たまは感心しきり。
「やっぱ、海ってぇのは、度素人(どしろうと)でも
ちゃ~んと抱っこしてくれるんだ」
そのうち、頭の上がジリジリ日に焼けてきて、
たまらず たまも 飛び込んだ。
バシャバシャバシャ! バシャ ドボ!
ブクブク・・・・・・。
たまの 猫かきは 海に受け入れられなかった。
おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい
せんべいがニヤッと笑いやがった ほい!
海を枕に 空を見上げて たゆたうのは
心地よいけれど
泳ぎは・・・・・・どうも、苦手だにゃ~。
たま