歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

家族

f:id:tamacafe:20211216154314j:plain

 

わかりあえぬ というのも 良し

ほかへ 飛び出す 力になる

 

新たな 出会いがあり 学びがある

そこで ぶつかり 別れ また 出会い

 

巡り巡って 繋がって 結局は 地球が 

ひとつの 大きな 家族であることに 気づく

 

 

 

福島の原発メルトダウンして 

放射能汚染が広まった時

息子が彼女を連れて 東京から逃げ帰ってきました。

「危険で もう 住めない」 と言うのです。

 

大変な状況なのは分かりましたが 

かといって 狭い我が家に 

ましてや 初対面の人も一緒に 

いつまでいるかもしれず居られるのは困りものでした。

息子たちと 私たちとの 危機感の開きもありました。

 

久しぶりに親元に帰って 気が緩んだのでしょう 

息子と彼女が 

ノー天気に くつろいでいるように見えて 

それもまた 気になりました。

 

私たちの歓迎モードが 冷えていくのを感じたのか 

数か月して 息子たちはまた東京に戻って行きました。

 

後になって知った事ですが 息子の彼女は 

初めての地で 私たちに迷惑かけまいと 

必死にバイト先を探していたのです。 

息子にしても 

今まで 親に甘えるなど滅多にしない子で 

自分の苦しんでいることなども 言わない子でした。

 

息子と彼女は東京に戻ったのち 

しばらくしてから別れ どちらも結婚しました。 

 

結婚した相手の人から 息子が

「あの時が一番きつかった」

と言っていたと聞きました。 

私たち家族は「冷たいと思います」とも。

 

私も あの時のことを思うと 胸が痛みます。 

なぜ もっと親身になってやれなかったのかと。 

でも その時一緒に来た 彼女とは 

その後も連絡を取り 謝ると 逆に感謝されました。

ほんとに 優しい人です。 

息子が連れて来た理由が 分かる気がしました。