歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

ギフト

友だちのシュウは 誰にでも聖がついている 

と言い 確かな導きを得ているようです。

アニータもトーシャも

ガイダンスを受けているようです。

 

でも わたしには 

実感らしいものは 何もありません。

 

その昔 教会で精神疾患の方の

お世話をさせていただいた時に 

わたしたちの祈る姿を目にすると 

決まって「自己満足!」と言われました。

 

カッコーの巣の上で」じゃないけれど 

ホントの所 どちらが正常かわかりません。

 

だけど いつも いつの間にか 

スピリチュアルな本を手にしているわたしは 

分からないながらも この道を行きたい 

と 思ってしまうのです。

 

なので 日々のギフトを探すことにしました。

今日は どんなプレゼントがやってくるのかな?

と ワクワクしながら目覚めます。

すると どんな ささやかな事にも 

喜べる自分がいるのです。

毎日が宝探しです。

 

ふと 思いついて 長い間着ていなかった服を 

大量に処分しました。

あまり頻繫に着ていなかった服たちは 

型崩れもほとんど無いので 今まで 

何年も箪笥の奥で眠っておりました。

 

取り出して広げると 古い匂いがしました。

汗染みもあったかもしれません。

普段は ボロになった物は 鋏を入れて 

雑巾にするのですが 

今回は それもしませんでした。

そして 翌日のゴミの日に捨ててしまいました。

 

しばらくして ショッピングモールを歩いていると 

どうしても欲しい服が 目に留まりました。

今までのわたしには 考えつかないような 

柔らかな素材の服です。

買い求めた後 気づきました。

 

わたしの服選びの基準は ほとんど

「必要かどうか」であり「好きかどうか」

ではなかったことに。 

 

「新しい風が吹いてきた。

 わたしは いつの間にか 

 次のステップに移行してたんだ」

そう思いました。