今日は母の日ですね。
母はもう9年前に逝ってしまいましたが、
この日が来るたびに思うのは、
母を気遣って実家へ行ったつもりが、
ほんとのところ、ご飯を食べさせてもらったりして、
気遣われていたのは私のほうだったなということです。
子どもは母の日を、たまには
「めんどくさいな」と思うことがあっても、
迎える母の気遣いにまでは心が及ばないものです。
そんな私でも、母に喜んでもらった思い出があります。
子孫を訪ねる 母のお供で 上京した時のお話です。
足腰と心臓の弱い母の事、
さて、どうしたものかと思案していましたら、
空港受け渡しの車いすリースが有るらしいとのこと。
一週間借りても、送料込みで6100円。 助かる!
さ~、押すぞ~~~~ぶい~~~ん!
羽田から東所沢までの往復を、
高速バス片道1500円で行きました。
行きは皇居、帰りは 今や リリーフランキーで
有名な 東京タワーを目の当たりにしました。
母も私も、上った事はありますが、
久しぶりに近くで観ると、感慨深いものです。
思わず出ました「東京だよおっかさん!」
羽田受け渡しの移動サービスで借りた車椅子は、
すごく重宝しました。
そして、その車椅子を使う事によって、
多くの人々に大変親切にしていただきました。
三人がかりで 母ごと車いすを持ち上げ、
階段を上ってくれた駅員さんたち。
或いは階段横に設置されたリフトを使って、
移動させてもらいました。
電車が来ると、スロープを掛けて、車いすが
スムーズに出入りできるようにもしてくれました。
ホテルでも、何かお手伝いできる事は有りませんかと、
気遣っていただきました。
まだまだ日本は捨てたモンじゃない、
なんて、感動しました。