メガネのフレームがゆるんできたので、
通りがかりの眼鏡屋さんに入った。
折しも、 店内は 閉店セールの真っ最中。
と言っても、 閑散としていて、
出てきた店員も どこか 悲壮感が漂っていた。
ここで買ったものではないけれど
同じ系列の眼鏡屋さんだからいいかと思いつつ、
遠慮がちに差し出すと
こちらの言うことを丁寧に聞いて
すぐさま 調整にかかってくれた。
その上、仕上がったメガネを超音波洗浄しながら
私の サブメガネに 目を留め
「 それも やりましょうか? 」と言う。
あたしゃ 感激してしまった。
というのも、 以前、
まったく同じシチュエーションがあったからだ。
そこは いつも利用している眼鏡屋。
そこで買ったメガネの調整をして貰おうと行った時だ。
初めて見た年配の店員
( おそらく その店の偉い奴?
それとも 偉そーなだけ? )は、帳簿を調べると
「 確かに うちで購入した物ですね 」
調整が終わって、 超音波洗浄に向かう時、
互いの意識が 私のポケットのサブメガネにいった。
そして 釘を刺すように
「 当店で購入した物だけですから 」
吉永さん。 ネームプレートの名まで
覚えてしまった親切な店員さん。
その店閉まったら、
どこ行っちゃうんだろう・・・・・・。