歌う珈琲屋さん

クラシック歌曲・オーガニック珈琲

パンツのゴム

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森光子さん主演の「天国の父ちゃんこんにちは」

というドラマがありました。

その中で、口ずさまれた言葉が好きでした。

 

貧しいから 

あなたに差し上げられるものといったら

やわらかな五月の若葉と 

精一杯愛する心だけです

でも、結婚してくれますね

 

「こんちは!パンツ屋です!」と、

明るい掛け声で自転車を押しながら

パンツの行商をする

母子家庭のおばちゃんのお話ですが、上のは、

亡き夫のプロポーズの言葉というものでした。

 

私の時代はパンツと言えばパイプ印、

股上の長い肌触りの良いデカパンでした。

近くの雑貨店で買うのですが、食品から日用品、

ありとあらゆるものを取り扱っているので、

同級生がお菓子を買っている側で

「パンツください」と言えなくて、

何度も出直したのを覚えています。

 

履いてるうちにゴム紐が緩んできます。

母がせっせと付け換えたりしてくれていましたが、

きょうびパンツのゴムを換えてまで

履く人は少ないようですね。

 

わたし、齢を重ねてきて、

この頃やっと思えるようになったんです。

パンツのゴムと一緒に 

緩んでってもいいんじゃないかって。

 

さんざん使ってきたんだもの、

もう、無理にビシッと締まんなくてもいい。

このまま、ゆったり たらんと緩んで 

ある日プツンと切れっちゃっても、

もういいのよねって。

 

そう思うと、人様の事はもとより 自分の事も 

あまり腹を立てなくなったというか、

矯正しようなんて気が 減ってくるものなんですね。

 

ま、いつもそう とも言えませんけれど・・・・・・。