バレンタイン
バレンタインデーの いい話を 聞かせて貰いました。
小学校三年生のクラスで
先生が こう おっしゃったそうです。
「 明日はバレンタインデーですね。
でも、 学校にはチョコを持ってきてはいけません。
どうしても あげたい人は
放課後 学校の外で そっとあげてください。
もらえない人がいると かわいそうでしょ?
それに、 その方が 愛が 伝わると思うよ~♪ 」
すると その日の放課後 いったん家に帰った
女の子二人が 学校に戻って来ました。
「 マチコ先生、 サワとミチとで
こういうの 男子全員分作ったんだよ。
だから、 明日 みんなにあげていい? 」
「 ええ~! みんなのぶん?! 」
可愛らしく包装された袋の中には、
手作りのチョコと 一人一人に宛てたメッセージが
入っていました。
終業式が来ると みんな お別れです。
それを思うと、 こんな 心のこもったチョコを
持ってくるなとは言えません。
「 しかたがないなぁ。 じゃ、 今回は特別。
でも、 男子だけじゃなんだから、
女子のぶんは先生が用意するね 」
すると、 二人はキッパリ言いました。
「 今日は 男子のぶんしか作れなかったの。
明日までに、 女子のぶんも作ってくるから、
先生な~んにも 用意しなくていいよ 」
バレンタイン当日
生まれて初めてチョコをもらう子もいて、
教室は 幸せ色に染まっていました とさ。