味噌造り パート 2
熱いまま混ぜ込んでしまい、懸念していた麹が、
なんとか立った。
保温していた タッパーの蓋をあけると
良い香りがして、
今回 新たに加わった味噌達人の
ナカマおばあちゃんも、
「じょーとーさー」と、お墨付き。
圧力鍋で炊きあげた 大豆と 黒豆とともに
ミンチ機にかける。
「以前は、大きなビニール袋に入れて、
足で踏んだんですけどね」と、タマが言うと、
「そうだよね。でも、これ使った方が楽さ~。
これは、肉をミンチする機械だけど、
私はわざわざ味噌造りのために買ったんだよ。
もう、十年も使っているさ~」と、ナカマばあ。
ところが、これが かなりの 力仕事。
タネを穴に入れて
プラスチックの棒で押し込むのだが、
棒が軽すぎるのか タネの粘りが強いのか、
なかなか細い穴から出てこない。
今回は、若手のモトコが
粟国島へバカンスに出かけてしまい、
カヨコとタマで代わる代わる押し込んだ。
へとへと 汗だくになったところで
ようやくつぶし終え、
後は 塩を混ぜ込んで 練り上げる。
保存容器に 空気抜きしながら 味噌を入れ、
その上に腐敗防止のため 泡盛をかけるという。
そこへ、カヨコのお母さん登場!
「ほれ、もらい物があるから、使いなさい」
最初に22度のヤツをかけようとしたら、
「なんの臭いもしないさ~」と、ナカマばあ。
「どれ」 と、お母さんは瓶を取って 臭いをかぎ、
「これ、古くなってるんじゃない?」
「クース(古酒)ねぇ?」と、ナカマばあ。
「そーであるはずよ」と、お母さん。
「あんしぇー、じょーとーさあ」と、
ナカマばあが言えば、
「だーだー、おちょこ取ってごらん」と、
二人で味見を始めた。
「えー、これもあるよ」
「これは? はっしゃ! とっても強いみたいさ~」
カヨコが瓶を取り上げて、
ラベルを見ると、なんと44度。
「とー、これなら じょーとー! 腐れんさー。
いっぱいかけなさい、ほれ!」
少女のように ほんのり赤いほっぺの
ばあちゃん二人。
味噌樽抱えて 踊り出しそうな 宵だった。
おつかれさ~ん。
出来映えは 半年後のお楽しみ~♪